高齢化社会の中、空き家問題がますます深刻化している昨今。
そもそも日本の住宅はどのくらいの寿命なのでしょう。
総務省のデータによれば、取り壊された住宅の平均築後年数は38.2年とのこと。
(総務省「平成25年、平成30年住宅・土地統計調査)
大正以前に建てられた代々受け継がれているような純日本建築は別として、第二次大戦後に建てられているような建物はおよそ40年以内に壊されていると捉えることもできます。
35年フルローンで家を建て、返済が終わって5年以内に取り壊し…衝撃です。
海外に目を向けると、アメリカは約56年、イギリスに至っては約79年とのことですから、いかに日本の住宅は早く取り壊されているかが分かると思います。
これはどうやら「質より量」という考え方で家が造られてきていることに起因しているようで、中古住宅の取引がなかなか盛んにならない要因かも知れません。
日本はこれからも人口は減っていきます。一朝一夕に解決できるような問題ではないことは明らかです。
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