詐欺の中でも古典的かつ現代でも横行しているもののひとつに「ポンジ・スキーム」があります。
ポンジ・スキームとは、詐欺師チャールズ・ポンジの名に由来し【あなたのお金を運用して増やし、増えた部分を配当してあなたに支払います】などと資金の提供を持ち掛け、提供を受けた資金の中から一部を配当として渡すことで、さも資金を運用しているかのように装う詐欺です。
「運用は不動産投資のほか仮装通貨や暗号資産なので儲かります」などと脆弱な知識に付け込んでくるようなものもあるようです。
例えば100万円を提供した人に、仮装通貨の運用による配当ですよと20万円が渡されます。実際は自分の提供したお金が戻ってきているだけに過ぎないのですが、数か月に渡って渡されるため、提供した人は運用による配当だと信じてしまい、そんなに儲かるならばと追加で資金を提供してしまいます。
そして数か月~数年経った頃この配当が止まります。詐欺師にとっては当初から詐欺が目的ですから、ある程度の資金が手元に集まった段階で姿をくらますのです。
気づいた時には後の祭りで、自分も含め被害者は多数に・・・家族や友人、知人を一気に失うことになります。悲しいことです。
安易に儲け話に飛びつかず、自ら金融の知識を身につけ、詐欺に引っかからないようにしておきたいものです。
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