有事の円はどこへやら

過去の有事の際、資金の逃避先として円が買われ、円高傾向になることが多かったです。

これを「有事の円」と言います。

現在、ロシアによるウクライナへの侵攻が行われていますが、円高にはなっておらず、逆に円安へと進んでいます。


アメリカのFRBが長期金利を引き上げたことが要因で、円とドルの金利の差が広がったためと言われています。


本当にそれだけなのでしょうか?


日本は諸外国に比べここ30年間経済成長しておらず、賃金も低調なままとなっています。世界一の超高齢化社会であり、働く世代が年々減少傾向で内需拡大も期待できない。


つまり、日本を海外勢はよく知っており、軍事特需も見込めない国であるという実情も踏まえて、もはや有事の際の円には魅力がないと感じているのでは?そう感じています。


円安のときには株高になることが多いのに、日本は円安、株安です。

これは、日本市場に魅力がないことの裏付けなのでしょう。

MIYABIAN FP&TAX Office

家計、生活設計、資産運用、税制や相続に関する情報発信と備忘録です